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築地そばアカデミーは、建学の精神として調理の理論と実踐の融和と総合を標榜しております。寒山拾得の云い伝えは、まさしくその主旨に合致するイメージとして適切であるため、本学の正式名称を「寒山拾得 築地そばアカデミー」と定めた次第です。 そして、どの禪画に登場する寒山も拾得も、いつもにこやかに笑っており、いかなる苦境に動じることなく平静な心にて大きな仕事を正確無比になしとげる姿勢に好感がもてます。 あたらしい時代のそばを提案する、築地そばアカデミーの、エピソードです。

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國清寺(こくせいじ)に拾得(じっとく)と申すものがをります。實は普賢(ふげん)でございます。それから寺の西の方に、寒巖(かんがん)と云ふ石窟があつて、そこに寒山(かんざん)と申すものがをります。實は文殊(もんじゅ)でございます。《『寒山拾得』森鴎外より》
中国唐時代の豐干(ぶかん)禪師は、天台宗國清寺に住み虎に乗って衆僧を驚かすという奇行で知られていました。拾得は、豐干に拾われたことからその名があり、拾得が殘飯を与えた寒山は、寒山詩を詠んだ詩人として知られています。絵画にあらわれる寒山は智慧を暗示する經文を手にし、拾得は実踐を表象する箒を手にしています。

以下は、寒山の有名な詩。RAPミュージックのような軽快さで、さりげなく真理を提唱しています。

 有樂且須樂 楽しいことは、思いきり楽しめばいい
 時哉不可失 そんなチャンスを、逃しちゃダメだよ
 雖云一百年 人生百年なんていうけれど
 豈滿三萬日 ほんとは三万日にも満たない
 寄世是須臾 この世に居られるのは、わずかな瞬間だけ
 論錢莫啾喞 カネのことで愚痴なんかこぼさない
 孝經末後章 教科書の最後にも書いてあるとおり
 委曲陳情畢 死はとても悼ましいことだから

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